テレビアンテナの同軸ケーブルとは?

アンテナで受信した電波は、アンテナケーブルを通じてテレビなどの受信機器へ送られています。同軸ケーブルとは、用途が広く非常に便利なケーブルで、テレビを接続する際に誰もが見たことがある、丸い形で、1本ピンのような導線が突出している形状です。テレビ視聴に使用する同軸ケーブルについて解説していきます。

同軸ケーブルとは

同軸ケーブルとは、差し込み口となる突出した中心部の軟導線を絶縁体が包んでおり、さらにその外側をアルミ箔や編み上げた糸で覆った形状になっています。
テレビ放送が始まった当初はリボンフィーダー線と呼ばれるケーブルが良く使われていました。
UHF帯放送が始まるころにはメガネフィーダー線というケーブルが使用されるようになり、衛星放送が始まるころにはほぼ無くなり、同軸ケーブルが普及していきました。

テレビ視聴のための電波は軟導線を通り、中心導体と外部導体間を順番に伝わっていきますが、ケーブル内の絶縁体の働きで、外部への信号漏洩や外部からの電波の侵入を遮断します。これをシールド効果と呼んでいます。
このような仕組みで、同軸ケーブルは電波に乗せた情報を効率よく送信することができると共に、外部からのノイズの影響を最小限にできるため、様々な場所で使用されています。
テレビの視聴においても外部からの電波の侵入と漏出をしっかりと防ぐので、従来のアンテナケーブルよりノイズも少なく、高品質でテレビの視聴ができます。
現在では4K・8K衛星放送が始まったことにより、さらに広帯域に対応し、損失が少ないケーブルが求められるようになってきています。

同軸ケーブルを選ぶときのポイント

同軸ケーブルには複数規格があります。

C型とD型

信号のやりとりがされる時にケーブル内で発生する電圧と電流の比を、特性インピーダンスと言います。
無線機器において一般的なのは50Ω対応のものですが、従来からテレビ周辺機器は75Ω対応のものが使われています。品番では75ΩをCで表し、50ΩをDで表します。

ケーブルの長さと直径

特性インピーダンスの記号の前に、ケーブルの直径[mm]の数字をつけて、3C、4Cなどとして長さを表記します。
ケーブル損失といわれる現象があり、同軸ケーブルの長さが長いほど、細ければ細いほど、伝える電波が弱まってしまいます。使用用途に応じて長さを選ぶと良いでしょう。

同軸ケーブル長さの推奨用途

3C(3m以下)屋内・機器同士のごく短い接続に最適
4C(10m以下)屋内・コンセントや周辺機器等、家庭用としてはメインの規格
5C(10m~20m)屋外・アンテナやコンセントも可能
7C(20m~50m)屋外・ビル、マンション、集合住宅等の共用配線部など
10C(50m以上)屋外・建物間の構内配線、電柱の同軸電線など

同軸ケーブルによるトラブル

同軸ケーブルは絶縁体に包まれていて、内部の重要な導線を守っていますが、極端に曲がった状態になると、誘電率が均一でなくなってしまうので電波が悪くなります。太いケーブルを使う際は、かさばらないまとめ方をしつつ、電波の品質が悪化しないように注意が必要です。

テレビが不調の時、テレビやアンテナ自体に不調があると思いがちですが、ケーブルに問題がある場合もあります。

接続に問題はないか

同軸ケーブルの接続部分には、ストレート型、L字型など複数の形状があります。
適合していないものを無理して使おうとすると、内部の軟導線が曲がったり折れたりすることがあるのでよく確認しましょう。

断線していないか

絶縁体でおおわれている為、同軸ケーブルの断線の事例はほぼないと言われていますが、初期不良や生産時の個体差により異常をきたすこともあるようです。交換をしたり市販の通電チェッカーで確かめるのが良いでしょう。