テレビアンテナの性能と選び方

新しくテレビを設置する際、アンテナやチューナーをどんな基準で選べばいいのだろう?と悩んだことはありませんか?設置するなら、性能が良いものを選びたいですよね。テレビアンテナの性能と選び方についてご紹介します。

アンテナの表示はここに注目

受信チャンネル

地上デジタルUHF波放送では、470~710MHzの電波を13~52chまで分けてそれぞれ割り当てていて、これを物理チャンネルといいます。テレビ番組を切り替える時のチャンネルとは別のものです。送信局によって使用する物理チャンネルが異なるので、対応したアンテナを選んでください。

偏波

偏波とは、電界において振動方向が関わる電波のことをいいます。
テレビ放送に使用される電波の呼び方です。周波数が似た電波がぶつかり合うとテレビへの出力に乱れが生じてしまいますが、周波数をずらしたり、円偏波の左右の回転を変えることで混信を防いでいます。偏波には水平偏波と垂直偏波があり、従来の八木式アンテナでは、アンテナの導波器(魚の骨状の部分)が水平だと水平偏波を、垂直だと垂直偏波を受信します。
アンテナを取り付ける時は、必ず受信したい偏波に対応しているか確認してください。

利得

利得とは、アンテナの感度のことで、数値が大きいほど受信感度が高いアンテナとなっています。導波器の数と受信帯域によっても変わり、八木式アンテナでは導波器(魚の骨状の部分)の数が多く、受信帯域が狭いものがもっとも利得が高くなります。

電波の強さに合わせてアンテナを選択

地上波のテレビ放送の電波は、親局や中継局から距離があったり、障害物が増えると弱くなります。この電波の強さを電界強度といい、これに応じてエリア分けしたものを電界地域といいます。

  • 強電界地域(屋外用から屋内用アンテナどれを使っても電波を受信できる)
  • 中電界地域(地域により状況がまちまち)
  • 弱電界地域(指向性と利得が高い屋外用アンテナでしか受信できない)

に分けられます。
設置したい家庭や施設の電波状況もよく確認してアンテナを取り付ける必要があります。

電界地域の確認

単純な親局や中継局からの距離だけではなく、電波を受信する施設の構造や周辺環境、電波の反射、障害物の多さでも受信環境は変わるので、電界地域を明確に分けることは難しいです。
おおよその確認として

  • 電波塔を目視で確認する
  • インターネットで電波発信地を調べる
  • 近隣の施設や家庭のアンテナを見る
  • 近隣の家電量販店で問い合わせる

という方法があります。
周辺環境にもよりますが、目視で電波塔が確認できる距離であれば、その地域は強電界であるとほぼ言ってよいでしょう。インターネットで電波の発信地と電界地域についても調べることができます。
近隣の施設や家庭のアンテナの様子を見て、屋外に八木式アンテナが使われているところが多い場合は弱電界地域である可能性が高いので、間違って屋内用のアンテナを導入しないようにしましょう。
家電量販店には専門知識をしっかりと持っている方もいるので、家電コーナーで自宅の地域について問い合わせてみるのも良いですね。

電波が改善しない場合は…?

良く調べてアンテナを設置したはずなのに、映像が乱れる、音声が飛び飛びになる、などのトラブルがある場合は、以下の事を試してみてください。

  • 平面アンテナ、デザインアンテナを使用している場合は、従来の八木式アンテナに交換する
    導波器が多い従来の八木式アンテナが一番感度が良いです。
  • ラインブースターを使用する
    アンテナ直下で使うブースターの事で、レベルが補正されやすいです。
  • パラスタックアンテナに交換する
    パラスタックアンテナとは、八木式アンテナのうち、導波器がX状になっているアンテナの事で、放送圏外の放送波を遠距離受信するのに使われ、ブースターともよく併用されます。
    この形状が指向性と利得を高めていますが、電界強度が弱すぎる・強すぎる場合や混信する場合は受信状況が余計に悪くなってしまうこともあります。
    値段も従来の八木式アンテナより高価で、大型なので専用のワイヤーなどで固定しなければならないですが、視聴をあきらめる前に、試してみる価値はあります。