テレビ電波の種類

1953年、日本では国産第1号の白黒テレビがSHARPより発売されました。それ以来テレビは人々の生活に寄り添い、めざましい進化を遂げ、一家に1台あるのが当たり前となる程に成長しました。
身近な存在だからこそ、今までテレビのことをそれほど気にしなかったという方も多いのではないでしょうか。テレビの電波っていったいどれだけあるのでしょう?最近話題になっている4K・8K放送について紹介します。

地上デジタル放送と衛星放送

放送電波の種類は大きく2つに分けられます。地上デジタル放送と衛星放送があります。地上デジタル放送とは、2003年12月1日から地上波の周波数を利用した新しい形のデジタル放送です。
今までUHF帯とVHF帯という地上波をすべてテレビ放送が占有していましたが、すべて地上デジタル化することでVHF帯を他の用途に使うことが出来るようになりました。空いたVHF帯は現在デジタルラジオなどのマルチメディア、消防・警察の通信などに使われており、災害や緊急時の携帯電話やスマートフォンの通信電波帯として利用できる動きもあります。
地上デジタル放送に全移行することで、それまでのアナログ放送とは違い、高画質で高音質の番組の放送が可能になりました。

アナログは信号の大きさで、デジタルは0と1の組み合わせで情報を表現します。デジタル通信はアナログ通信に比べ、情報の圧縮や通信、検索が容易です。
質を落とさずに情報をやりとりする力を生かして、一度に大量のデータの送受信ができます。
電波の状況が悪い場合や途中で一部のデータが消失しても、デジタル技術を使うと元の情報を修復することが可能です。

衛星放送とは、人工衛星から放送電波が送信されるもので、BSデジタル放送とCSデジタル放送の2つがあります。
それぞれ使用される衛星が異なります。BSは「Broadcast Satellite」の略で「放送衛星」の意味を持ち、CSは「Communication Satellite」の略で「通信衛星」の意味を持ちます。1989年の放送法の改正で、CSも一般向けの放送ができるようになりました。
BSは民法各社であれば無料で、BS放送受信アンテナを設置すれば見ることができます。WOWOW、スターチャンネルなどの有料チャンネルもあります。
CSはスカパーとの契約が必要です。傾向としてBSは広範囲にわたるジャンルの番組の放送、CSは専門性の高い番組の放送が多いです。

4K8K衛星放送とは?

2018年12月からBSデジタル放送と東経110度CSデジタル放送で、「新4K8K衛星放送」が開始されます。現在の地上デジタル放送は2K・207万画素となっていて、超高画質で放送されます。4Kは2Kの約4倍で8Kは約16万倍の規格と言われています。近くで見ても画素の粗さを感じません。
4K8K放送は地上デジタル放送に比べ、「広色域化」「高速表示」「多階調表現」「輝度」という4つの面で、現代の最先端の技術を使用しています。視野が広がり、臨場感あふれる映像を楽しむことが可能です。総務省が国を挙げて推奨しており、2020年の東京オリンピック・パラリンピック中継は多くのものが4K8K放送になる予定です。

4K8K放送を見るには?

新4K8K衛星放送は、従来の衛星放送とは異なる方式で電波が発信されるので、視聴のためには新しく機材を接続する必要があります。
BS放送・CS放送は、右旋円偏波(電磁波の回転方向が時計回りの電波)を使っており、新4K8K衛星放送は、右旋円偏波の電波に加えて左旋円偏波の電波も使用します。そうすることでより多くの番組を放送することができるようになります。
右旋円偏波である4K放送だけを視聴したい場合は、多くの場合は今の状態から機材を追加して取り付ける必要はありませんが、全ての4K8K放送を視聴するためには場、両方向の電波へ対応しているアンテナ、テレビ端子などへの交換が必要です。

驚くほどの高画質と言われている4K8K放送に期待が高まりますね。ぜひ放送開始までに準備をして、最新の技術で再現される映像を体験してみてください。