アンテナ工事にDIYをおすすめしない理由

「Do It Yourself」略して「DIY」とは専門業者に依頼することなく、自分自身で住まいの修理・修繕工事をしたり、家具などを制作することをいいます。部屋に棚をつける、壁紙を替えるといったことからログハウスを建てる程の大規模なDIYをする方もいらっしゃいます。DIYを趣味とされる方なら「アンテナ工事も自分で出来るかも・・・」と考えられるかもしれません。しかしいくつかの理由から、アンテナ工事のDIYはおすすめではありません。

理由その①テレビ電波受信に関しての知識

アンテナを取り付けるだけなら、DIYが得意な人であれば上手く出来るかもしれません。
アンテナ設置工事で最も重要なことは、屋根の上に見栄えよくアンテナを設置することでは決してありません。各発信所、送信所から送られてくるテレビ電波の受信強度を確保し、美しいテレビ画像や音声をテレビで楽しめるようにすることが何よりも大切です。

アンテナは指向性が強いうえに、送信所からアンテナを設置する場所までの距離や地形、周囲の建物などの影響も受けやすいため、テレビ電波の受信強度を大きく左右するアンテナの向きの微妙な調整がとても難しくなります。また送信所から近く、電波を受信しやすいとされる都心部では複数の送信所の放送エリアが重なっている地域もあるため、その中から更に受信強度の高い放送エリアを選択しアンテナを設置することが却って難しいとされます。アンテナを適切な方向に向けて設置しても、送信所との間に障害物がある場合はテレビ画面にノイズが現われたり、特定のチャンネルだけが映らないケースもあり、十分な電波を安定させるためにブースターなどの周辺装置が必要になることもあります。

アンテナ設置には、アンテナや周辺装置に関する知識はもちろん、電波に関する知識が重要になります。

理由その②高所作業

今まで使用してきたアンテナを取り外して新しいアンテナをDIYで設置しようという場合は作業場所についても問題があります。受信感度が高く、多くのご家庭に設置されている八木式アンテナはほとんどが屋根の上に設置されています。慣れない高所での作業は大変な危険を伴うため、アンテナをDIYで設置しようとする場合、高所作業は最大のリスクとも言えるでしょう。

  • 劣化したアンテナの倒壊
  • 作業道具の落下
・傾斜のある屋根の上で作業中に足を滑らす

高所での作業では小さなミスも多きな事故につながりかねません。自分自身傷がつくだけでなく、物の落下や作業中に破片が飛び散ることで人身事故に発展したり、近隣住居へ被害が及ぶことも考えられます。

理由その③住居、周辺機器の破損

屋根材や屋根の構造を知らないまま屋根の上での作業をすると、気づかないままに瓦や屋根板などを破損して作業後しばらくたってから雨漏りし始めたというケースもあります。また、屋根にソーラーパネルを設置している場合は、作業中に誤ってソーラーパネルを破損してしまう危険性もあります。一方、デザインアンテナを外壁に設置する場合は、壁に開けた穴をふさぐためにコーキング作業が必要です。このコーキング作業が上手く行われていない場合、その穴から雨水が侵入して腐食を起こしてしまったり、取り付けたデザインアンテナ自体がぐらついてしまうことも考えられます。費用を抑えるためにアンテナの設置や修理をDIYでしたはずが、その作業によって屋根や壁が破損した場合は、アンテナ設置以上に高額の修理費用が必要になってしまうのです。

アンテナ工事の専門業者はアンテナやテレビ、テレビ電波についてはもちろんのこと、アンテナ工事に関わること全てに対して責任を持てるよう、知識を得て、経験を積んでいます。適切な工事を確実に進めるためにも安易なDIYは避け、アンテナ工事専門業者に依頼されることをおすすめします。