マンションやアパートにテレビアンテナは設置しても良いの?

2011年以降に建てられた一戸建てやマンション、アパートなどの集合住宅は、概ね一棟ごとに共有のUHFアンテナが設置されており、室内ではテレビとケーブルを繋げば地上波デジタル放送のテレビが視聴できる環境にあるはずです。

しかしそれ以前に建てられており、なおかつ地上波デジタル放送に切り替わった際にも集合住宅としてVHFアンテナからUHFアンテナに切り替えていない場合は、地上波デジタル放送を受信できる環境にないため、各自で部屋のベランダにアンテナを取り付けている光景も見かけました。

では現在の最新4K8K放送を受信するために、マンションやアパートなどの集合住宅で個人的に専用のアンテナを設置しても良いのでしょうか?

マンションやアパートのベランダでテレビアンテナを設置しても良いのか

この問題については消防法とそのマンションやアパートの管理規約の両面から注意する必要があります。

消防法においては、ベランダは非常用に避難はしごが設置されており、避難経路を邪魔するような設置物は置いてはならないとされています。
具体的には、物置きや洗濯機などの重量のあるものは絶対にNGです。
その他のプランターの類で言うと、すぐ動かせる小さなものであれば問題ありませんが、ウッドデッキ風の敷物を敷き詰めたり土を全体的に引いたりするのも禁止されています。

この観点から言うと、ベランダ用のデザインアンテナであれば避難経路を著しく阻害することなく設置しても良いことになりますが、パラボラアンテナのような土台を選ぶ存在のものとなるとグレーゾーンになってしまうというわけです。

管理規約の面から言うと、その集合住宅ごとに違っているため、管理会社や管理組合に確認してからアンテナの設置を行うことになるでしょう。
ベランダはあくまでも専用に使用する権利が認められた共有スペースです。
マンションの立地条件によっては、景観を損なうという理由でベランダからアンテナが張り出して見えることを禁止している場合もあります。
万が一、一軒のアンテナ設置を許可してしまったがために他の住人からもアンテナ設置の許可を求められて乱立してしまうと、電波干渉も発生しますし景観と電波整理の両面からデメリットと取られてしまうのです。

集合住宅でベランダにアンテナの設置が禁止されている時はどうする?

ケーブルテレビ

アンテナ設置の必要がないケーブルテレビはインターネットと同時に申込もできて便利です。
光回線ではないため若干速度が劣る面もありますし4K8K放送は視聴できませんが、地上波デジタル放送とBS番組は視聴できます。
月額の使用料が発生するので、初期費用としてはかからなくても長期間使うとアンテナの設置費用を上回る可能性はあります。
集合住宅規模ではなく個人的にケーブルテレビを契約すると、配線が増えてケーブルが雑多な印象になる点も考慮しておきたいポイントです。

室内にアンテナを設置する

部屋の向きによっては室内にアンテナを設置しても全くテレビの電波を受信できず役割を果たせない場合もありますが、感度が良好であると仮定して室内にアンテナを設置するには電波法に違反していないか専門の業者に検査をしてもらわなければなりません。

これは携帯電話が、アナログ放送時代に使用していた現在使われていない電波帯を利用する移行事業に伴い、電波障害が起こりやすくなっていることと関連しています。

集合住宅ごとのアンテナ設置を検討する

4K8K放送の開始において、一戸建てにお住まいの方は4K8K放送専用の右左旋両用のパラボラアンテナ取り付け工事を検討しやすい環境にありますが、2017年以前に建てられた集合住宅においては今後どうしていくか課題が残っています。

マンション共用のアンテナを設置し、それぞれの配線工事を行うとなるとかなり高額な費用となりますので住人全員の意見が一致した上で行わなければなりません。
また地上波デジタル放送が難なく視聴できる環境にあるのに4K8K放送の視聴環境まで整えたいという意見がどのぐらい集まるかは地域によっても差があるでしょう。
しかし、電波障害解消のために受信環境を整備するためのブースターや接続端子については一部助成金も補助されることが決まりましたので、一棟共有の4K8K放送専用アンテナ設置が検討しやすくなっているのは間違いないでしょう。