テレビアンテナの劣化について

一般的に広く使われているアンテナは、電波を確実に受信するために屋根の上に取り付けられていることが多く、普段からよく目につくものではありません。そうしたアンテナも月日の経過とともに確実に劣化が進みます。目につかないからと劣化を放置しておくと、ある日突然テレビが映らなくなってしまったという事に起きる可能性もあります。アンテナの劣化や寿命についてみていきましょう。

【アンテナの劣化が進んで寿命が近い状態とは】

アンテナは平均すると10年程の使用に耐えうるとされていますが、使用期間が短くなったり逆に20年以上使用出来たりと設置環境や使用状況に応じて使用可能期間は変わってきます。現在の地上デジタル放送の配信は2003年から一部地域で開始され、2011年7月24日に日本のほとんどの地域でアナログ放送からの完全な変換が完了しました。地上デジタル放送の開始と共に交換されたアンテナはアンテナの寿命を10年とした場合、2013年から2021年、まさに今寿命が近づいている状態と言えるでしょう。アンテナ劣化の進行を知るポイントは

□アンテナの素子の一部が破損している

八木式アンテナの「魚の骨」状になっている細い棒部分が「素子」と呼ばれるものです。アルミ製でアンテナが倒れたりすると破損することがある。

□アンテナを構成する大部分がさびてしまっている

アンテナ本体、アンテナを屋根に固定する屋根馬、マスト、アンテナを支えるステー(針金の支線)、特にアンテナのポール部分がさびてしまっている場合は早急な対応が必要です。

□アンテナが傾いている

□一部のチャンネルで映像が乱れる

などとされています。アンテナ本体や周辺機器にサビが拡がったことが原因で電波の受信ができなくなるケースもあります。加えて、テレビ映像はキレイに見ることができていたとしても金属がさびると強風や雪などに対して弱くなり、破損の可能性が高くなります。屋根に乗っているアンテナポールが折れて倒れる、周辺機器が屋根から落下するなど大きな事故につながる恐れがあるため、大変危険です。設置後10年が経過したアンテナでは上記のような状態が「アンテナ交換時期」の目安となります。

アンテナ劣化が進む原因

〇アンテナ設置場所の環境

アンテナが海の近くに立てられている場合、潮風が当たると塩分は金属を錆びさせるためにアンテナの劣化がより早く進行します。また、強風の当たりやすい場所、雪の多い場所に建てられている場合は腐食に加えて風や雪による負荷がかかるためアンテナの劣化が進みます。

〇アンテナの素材

現在のアンテナはほとんどがステンレスで作られているためサビにくくなっていますが、銅やアル
ミを使った古いタイプの場合は錆の進行も早いと言われています。また、古いタイプの物は防水加
工の弱い物があり、ひとたび浸水するとサビが広がり劣化が進みます。

〇屋根の素材

屋根の上に立っているので屋根の材質によってもアンテナの寿命は左右されます。屋根自体の
劣化が進むことで屋根に設置しているアンテナがぐらついて倒れて破損するというケースも少なく
ありません。

〇天候

ほとんどのアンテナは屋根の上に立ち続け、天候の影響を大きく受けます。台風が多く強風にあ
おられる日が長く続いた、大雪が続きアンテナや周辺機器に大きな負荷がかかったなど、予測て
きない天候によってアンテナ劣化が進行することがあります。

アンテナのメンテナンス

  • 設置から10年が経過したアンテナは、現況をチェックしメンテナンスすることをおすすめします。
  • 家が海沿いに建てられている場合には、定期的なアンテナチェックが必要です。
  • 台風や大雪の後など、屋根を見上げてアンテナが傾いていないか確認して下さい。
  • 家中のテレビが一斉に映らなくなっている場合はアンテナや周辺機器に不具合が起きていること

が考えられます。

アンテナの点検やメンテナンスは高所での作業になり危険を伴うことに加えて、アンテナや電波と
いった専門的な知識が確実な工事に必要になるため、アンテナ工事の専門業者に依頼されること
をおすすめします。