壁面アンテナの最新事情

テレビの電波を発信している場所から拾いにくい場所にアンテナを取り付けると、視聴環境が不安定になったりブースターが必要になったりするなどの不便が生じるため、壁面取り付け型のアンテナを諦めざるを得ないケースもあります。

屋根裏部屋に取り付けると外からも見えないし感度も下がらないとは言うものの、屋根裏部屋がある家ばかりでもありませんよね。

せっかくこだわりの家を建てたのに、肝心のテレビのアンテナが景観を害するのはちょっと惜しいし、できれば統一感のある見た目にこだわりたい気持ちもよくわかります。

そこで、最近注目の壁面アンテナの最新事情についてチェックしてみましょう。

八木式アンテナの性能とデメリット

魚の骨と呼ばれて100年の歴史を持つ元祖テレビのアンテナ「八木式」は、導体棒を収納していないことから受信する感度を遮るものがありません。

そのため、アンテナを設置する住環境によっては、どんなにオシャレな外観の家にしても八木式アンテナしかテレビの電波を受信できないということが意外と多く起こっていました。

デザインアンテナにすると、統一感は出るものの建物そのものに電波を阻まれて、肝心のテレビを観るには不安定になってしまうという問題が起こっていたのです。

しかし近年は、台風や竜巻の頻発、災害に備えた住環境作りを追究した結果、八木式アンテナの導体棒剥き出しのままでは落下した時に怪我や住居の破損に繋がる危険性があるとして、壁面取り付け型アンテナの進化が急がれてきました。

また、電波を受信しやすいように屋根よりも高いお手入れのしにくい場所に設置した八木式アンテナが、鳥の集う場所になってしまい、結果的に有害な物質が家の屋根に雨水で蔓延するというケースも実際に起こっています。

壁面アンテナの性能とデメリット

では反対に、壁面アンテナと八木式アンテナの違いについて着目してみると…

手入れがしやすくなった分、取り付け場所によっては電波を受信しにくいという弊害は多少まだ残っているようです。
気候によっては雪深い地域でアンテナの受信面に積雪があり、窓からも遠い壁面のため自力で積雪を除くことができない、家の立地条件上電波を拾える壁面がないなどの問題で、八木式アンテナ一択になるケースもあります。

壁面アンテナの性能は上がっているとはいえ、八木式アンテナに比べると設置できるのが家の高さまでという限界があるため、電波の方向にまだまだ左右されているのが現状です。

もし今の性能で電波を受信するのであれば、発信する方に何も遮られないほどの高さが必要となるわけですが、地震も多い日本ではそのリスクを抑えなければならない現実の方が切実とも言えます。

壁面アンテナの最新事情

そこで開発されたのが、壁面取り付け型のアンテナでありながら45度可動できるアンテナです。

可動できることにより、設置した壁面では電波を受信しにくい場合でも広域に受信できる面を生かせるようになっています。

今までは、八木式アンテナでなければテレビを観るのが難しいとされるケースでも、これからは簡単・安全に取り付けることができる壁面アンテナが一般的になっていくことでしょう。

これらのアンテナは通常の放送におけるテレビの視聴の場合であり、もし今後4K8K放送の衛星放送を視聴したい時は、衛生放送を受信できる専用のパラボラアンテナやデジタルチューナーなどが必要になるので、自分がどのテレビで何の放送を観たいのかを理解しておくと良いでしょう。

他にも、こんな場合はどうする?我が家でも壁面アンテナは可能?など疑問や質問がある時は、アンテナの購入を決める前に地域の電波状況を確認して最適な視聴環境について問い合わせることをおススメします。